メッキ前のパイプ、ステンレスパイプ等はバフ作業に頼っているのが現状ですが、バフ作業のように汚れる仕事は敬遠されがちで、また生産性も上がりません。それに対して本機は静浄性、生産性ともに優れており、今後この分野における本機の活躍が期待されます。
例1)某エアーポンプメーカーにて:
エアポンプ外筒メッキの前加工にバフ機を使用していましたが、生産量の増加に追いつけず本機に置き換えました。この結果、生産量を3倍に増強することが出来ました。この場合、素材が電縫管であり、一気に細い粒度の研削ベルトで仕上げることができませんので、機械を3頭型にしました。この3頭型とは標準機を3台並列にするところを、同一ベッド上に研削部3台分を取り付けて1台の機械としてまとめ上げたものです。この場合、材料供給側ヘッドより順次研削ベルトの砥粒番手を細かくすることにより、ワンパスで荒・中・仕上げ加工が出来ます。
例2)某繊維機械メーカーにて:
薄肉パイプの外周面を糸が走る部品があります。この表面は小さな傷がついていても糸が切れるので、慎重にバフ加工されていました。これを本機の採用に踏み切ったことにより、未熟練工でも表面粗さ0.4Sのものが簡単に得られるようになり生産性は10倍以上に向上しました。